平成１０年度指導員検定会理論問題
● 問１
「世界のスキーは一つ」の標語のもとに開催された第８回インタースキーの開催地と年代
をあげ、この標語の生まれた背景とその意味を簡潔に述べなさい。
● 問２
スキー指導者の役割として、次の５つのサービスの要求に応じられることが大切である。
それぞれのサービスの具体的内容を簡潔に述べなさい。
（１）リーダーサービス （２）インフォメーションサービス
（３）エリアサービス （４）クラブサービス （５）プログラムサービス
● 問３
物体が回転運動をするためには、回転の中心に向かう力（向心力）が作用しなければならない。
スキーの回転で主に作用する力は、雪面からの抵抗力である。
設問１ スキーヤーが回転に必要とする雪面抵抗を得るために行う動作を三つあげなさい。
設問２ 雪面抵抗を得るためのスキーと雪面のなす二つの角度の名称をあげなさい。
● 問４
次の文は、スキーヤーの身体運動による荷重の増減について述べられたものである。空欄に該当
する語句を、下の語群から選択し記号で答えなさい。同じ語句を何回選択してもよい。
スキーヤーは、身体運動によって、雪面を圧する力の（ １ ）を増減して、（ ２ ）動作や回旋運動を補助し、回転モーメントの（ ３ ）をしている。荷重の増減に働く身体運動は、主にスキーの荷重点と重心を結んだ軸の上で行われる上下運動である。また、急速な前後運動、（ ４ ）の時にも、荷重の変動が起こる。上下の動きによって生まれる荷重の増減は、重心の荷重の方向によって決められる。
重心が（ ５ ）に加速され、慣性が（ ６ ）に働くとき、荷重は軽減される。重心が（ ７ ）に加速され、慣性が（ ８ ）に働くとき、荷重は増加する。このことから、伸び上がりの初期には荷重は（ ９ ）し、伸び上がった終期には荷重は（ １０ ）されることになる。
語群
ア．舵取り イ．切り換え ウ．上向き エ．下向き オ．量
カ．方向 キ．質 ク．交互運動 ケ．同調運動 コ．左右運動
サ．増加 シ．軽減 ス．角づけ セ．調節 ソ．補助
● 問５
次の各文は、スキーの指導活動の基本的な事項について述べられたものである。空欄に適切な語句を入れ文章を完成しなさい。
（１）スキー指導とは、スキーの（ １ ）を達成しようとするスキーヤーに対する指導者の働きかけを
意味している。それは、そういうスキーヤーの（ ２ ）な学習を手助けする活動と言い換えることが
できる。
（２）働きかけとは、スキー学習者の学習活動が正しく、（ ３ ）、（ ４ ）に展開されるよう導く行為で
ある。
（３）スキー指導を進めるうえで、「なに」を「どのように」取り扱うかという観点は、重要である。すなわち、（ ５ ）の目標と、（ ６ ）の設定に関する見解を持つことである。「なに」では（ ７ ）を精選し、「どのように」では、学習者の欲求、傾向、関心、態度などの（ ８ ）を考慮しなければならない。そして成果を上げていけるような（ ９ ）と、（ １０ ）を実現する工夫が必要である。
● 問６
指導計画を立案する上での留意点を５つあげなさい。
● 問７
指導教本のレベル４はプルークボーゲンを学ぶ課程である。次の問に答えなさい。
設問１ この段階に進む条件は、「プルークボーゲンができる」ことである。プルークボーゲンが、どのようにできればこの段階に進むのがよいか。確認すべき技能３つのうち、あと２つをあげなさい。
○左右同じ動きを繰り返すことができるかどうか
設問２ 次の文は、この段階での「ねらい」をあげたものでる。空欄に該当する文章を入れ
完成しなさい。
○スキーの横ずれが少ないエッジングの仕方を覚える
○補助動作として、（ １ ）の使い方を覚える
○（ ２ ）を覚える（脚のひねりと戻し）
○（ ３ ）のコントロール
○左右のスキー操作の時間差を少なくする（ ４ ）
○運動のはずみをとらえ、（ ５ ）を覚える
設問３ プルークボーゲンを発展させる最大のポイントは、エッジングの質を高めることである。
外スキーのずれを少なくする要点を２つあげなさい。
● 問８
指導中、一列に並ばせ、一人ずつ滑らせる場合の留意点を５つあげなさい。
●問９
スキーを楽しく安全に滑るには、２つの心構えが大切であり、スキーの事故防止の決め手でもある。その２つの心構えとはなにかを述べなさい。
●問１０
次の文は、山の気温について述べたものである。空欄に適切な語句、数値をいれ完成しなさい。
（１）山の気温は、高さが増すにつれて低下する。その気温の低下率は、高度１００ｍについて約
（ １ ）℃である。また南北に細長い日本では冬の平均気温は緯度１度北へ進ごとに約（ ２ ）℃低くなっている。
（２）一般に体感温度は、風速１ｍ増すごとに（ ３ ）℃以上低くなるといわれている。
気温−２０℃で、風速２０ｍの風がふいている稜線上での、体感温度は（ ４ ）℃以下にもなる。
●問１１
次の表は、長野オリンピック冬期競技大会スキー競技の種目である。この表にあがっていない種目を記入しなさい。
アルペン 滑降（ダウンヒル）男女・回転（スラローム）男女・（ １ ）・（ ２ ）・（ ３ ）
ノルディク クロスカントリー ５�辧殖箪�・１０�辧殖鍛暴�・１５�辧殖藤价暴�・１０�辧�
ＦＰ女・３０�辧殖藤仆�・（ ４ ）・（ ５ ）・（ ６ ）・リレー（４×１０�辧肪法Α福。掘 �
Ｃはクラシカル ＦＰはフリーパシュート
ジャンプ ノーマルヒル（Ｋ９０）・（ ８ ）・団体（Ｋ１２０）
複合競技 個人（Ｋ９０＋１５�辧法γ賃痢複烹坑亜棕隠記辧滷粥�
フリースタイル モーグル男女・（ ９ ）
スノーボード 大回転男女・（ １０ ）
(注）これは問題集だけ記載しており回答はありませんのであらかじめご了承下さい。
