1.次の文章は、外傾技術とローテーション技術の歴史について説明したものである。
下の設問に答えなさい
1930年頃( 1 )は、シュテムを用いずに、立ち上がり抜重とローテーションを回転力とするパレル技術を
考案し、「テンポ・パラレルシュブング」を完成した。( 2 )は、この技術を徹底的に研究し a.極端な前傾と
強いローテーションによるパラレル回転技術を完成し、自ら世界チャンピオンの実績を残した。
しかし、その後、アルペンスキーの技術は、ローテーションを否定する方向へ進んでいった。
オーストリアのトニイ・ドウチアとクルト・ライアンルは、ローテーション否定し b.外向外傾の技術を主張した。
また、ミュンヘン大学のオイゲン・マティアス教授は、スキー傷害の観点からローテーション技術を使わない
技術を模索し、サン・モリッツのジョパニ・テスタとの c.共同研究を行った。日本では、1940年に( 3 )邦訳
による「今日のスキー」が1941年には河合武、松永武夫らの邦訳によって「スキー・フランセ」が出版された。
「スキー・フランセ」のローテーション技術と、これを否定する外傾技術がほぼ同時に日本に紹介されたわけである。
1947年 d.外傾技術と骨子とした全日本スキー連盟のテキストが( 4 )を中心に編集・出版され
外傾技術が日本の主流となった。しかし、ローテーション技術を主張する声も少なからずあり
このテキストは技術的偏りがあるとして、1950年に絶版となっている。
1954年には、ピエール・ギョーと( 5 )が来日し、各地でフランススキー技術を指導し
ローテーション技術と外傾技術の議論が活発化した。
外傾技術の導入から10年の間に少年期を過ごした( 6 )は、外傾技術のあらゆるバリエーションを
マスターして育ち、1956年第7回冬季オリンピックのスラロームで2位となり日本人として初のメダリストに輝いた。
設問1.空欄に該当する人名を、下のア〜カの中から選び記号で答えよ。
(ア)エミール・アレ (イ)猪谷千春 (ウ)猪谷六合雄 (エ)アントンゼーロス
(オ)福岡孝行 (カ)アンリ・オレイエ
設問2.下線部 a〜d と関連の深い出版物を、したのア〜エの中から選び記号で答えよ。
ア・「今日のスキー」 イ.「一般スキー術」 ウ.「スキー・フランセ」 エ.「自然なスキー」
2.次の文章は、スキー指導者に必要な資質について説明したものである。文中の空欄に
適切な語句を入れて文章を完成させなさい。
スキー指導者の対象者はじk¥つに多様です。幼児から高齢者、( 1 )を含め、すべての人びとを対象とします。
参加の形態もファミリー、職場の仲間、( 2 )、学校の生徒などさまざまです。また、クラブや組織に加入しているスキーヤー
さらには、スキーに関心があっても実施できないでいる「( 3 )」、関心がない「非実施者」の人たちも指導の対象と
考えなければなりません。
スキー活動に期待する内容も多種多様です。これからのスキー指導者は、多様な対象の人びとの、多様な( 4 )
に応じることのできる資質をもち、学習者の( 5 )な学習を引き出し( 6 )できるタイプが望まれます。
「より高い( 7 )に加え、より深い( 8 )、より広い( 9 )とより豊か( 10 )」を備えていることが求められるように
なったのです。
3.次の文章は、スキー運動での内力と外力を説明したものである。文中の( )の
中に下の語群から適切な語句を選んで記号で答えなさい。
スキーの運動で内力とはスキー( 1 )に必要な力をスキーヤー自身の( 2 )により発揮することである。
すなわち、スキー(板)の( 3 )、( 4 )、( 5 )からなるエッジングを行うことを意味している。
一方、外力とは、スキーヤーと( 6 )に( 7 )から作用する力のことである。それは、スキーヤー系の重心に
働く( 8 )、( 9 )抵抗や( 10 )抵抗である。
【語 群】
ア、重力 イ、荷重 ウ、雪面 エ、回旋 オ、操作 カ、角づけ キ、空気
ク、筋力 ケ、外部 コ、スキー
4.次の文章は、スキーヤーのからだのしくみ(構造)と働き(機能)について説明したものである。
文中の( )の中に下の語群から適切な語句を選んで記号で答えなさい。
但し、同じ語句を2回使っても良い。
からだは、長さ(身長)、幅や厚さがあるが3次元の存在である。したがって、からだには3つの( 1 )と3本の軸
がある。体の3本の軸とは( 2 )軸、( 3 )軸および( 4 )軸である。角これら3本の軸まわりで生み出された
回転力はスキーへ伝えられて、スキーの動き(操作)となる。
スキーの3本の軸として、スキーの( 5 )軸での回転では、スキーは左右への回旋が行われる。
この動きは、スキーの( 6 )角を作る事である。スキーの( 7 )軸での回転ではスキーの傾きである( 8 )角を
変化させることになる。( 9 )軸ではスキーの前後の回転となる。( 10 )角や荷重によるスキーのたわみによる
変形と関連している。
【語 群】
ア、前後 イ、斜め ウ、角づけ エ、左右 オ、迎え カ、面 キ、上下
ク、沈み込み ケ、二次元
5.次の文章は、関節運動の名称について説明しようとしたものである。文中の( )の中に
下の語群から適切な語句を選んで記号で答えなさい。但し同じ語句を2回使っても良い。
関節運動基本的に、屈曲:伸展、内転:外転、内旋:外旋がある。
屈曲とは:関節を( 1 )ことであるが、関節角度を( 2 )度に近づけることである。
伸展とは:関節を( 3 )ことであるが、関節角度を( 4 )度に近づけることである。
スキーはこれら、屈曲・伸展を下肢関節で行なうと、( 5 )動の動作となる。
外転とは:体肢(腕や脚)を体幹から( 6 )ること。
内転とは:外転した体肢を体幹へ( 7 )ること。
これら外転と内転を下肢で行なうと下肢関節の傾きとなり、スキーへの( 8 )操作となる。
内旋とは:体肢をその長軸で( 9 )に回すこと。
外旋とは:体肢をその長軸で( 10 )に回すこと。
【語 群】
ア、上下 イ、180 ウ、曲げる エ、遠ざける オ、0 カ、伸ばす
キ、内側 ク、外側 ケ、近づける コ、角づけ
6.次の文章は、ターン技術の目的と技術課題を説明しようとしたものである。
文中の空欄に適切な語句を入れて完成しなさい。
外力を( 1 )にして、( 2 )を活かして滑るというアルペンスキーの( 3 )は、技能レベルに応じたかたちで
誰もが楽しめる( 4 )として位置づけがされている。アルペンスキーの運動目的は、( 5 )に、( 6 )に
そしてスピーディに、といったスキーヤーの( 7 )を満たして( 8 )を滑り降りることができるかどうかにある。
( 9 )( 10 )を適切にコントロールできて、初めて達成することができる。
7.ターン技術の構造について問う次の各設問に答えなさい。
1.弧を描いて進む運動部分を何というか。
2.ポジションを左右に置き換える運動部分を何というか。
3.ポジションを置き換える運動で必要な操作をほぼ同じタイミングで行なうことを何というか。
4.同じく必要な操作の手順に段階をつけて行なうことを何というか。
5.ポジションの変化でスピードのコントロールに適した方法は。
6.同じく高速時に有効な方法は。
7.リズムはエッジングのどのようなコントロールから生れるか。
8.弧を描く運動が時間的に長く行なわれるターンを何というか。
9.エッジングが短時間でクイックなリズムの滑りを何というか。
10.弧を描く運動を大別すると二つのターン技術になる。それぞれの技術名称をあげよ。
8.技術指導の中では、生徒のフォ−ムを足がかりにして運動内容の評価を行うことが多い。
次の表は評価の観点と着眼点を記したものである。空欄に適切な語句を入れて完成しなさい。
観 点 | 着 眼 点 | |||
1.運動の構成 | ○( 1 ) ○( 2 ) | |||
2.運動要領への適応度 | ○( 3 ) ○回転弧のコントロール | |||
3.運動の質的内容 | ○バランス ○( 4 ) ○( 5 ) |
9.指導実技編では、スキーヤーの指向の多様化に対して、三つの目標技術を揚げている。
その三つの目標と具体的な技術内容を挙げなさい。
10.生涯スポーツとしてのスキーの良し悪しを判断する基準は、質的内容で促えることが
必要である。次の文章は運動の質的内容の一つである運動リズムについて説明したもの
である。空欄に適切な語句をいれて文章を完成しなさい。
運動リズムは、緊張と緊張の解放が( 1 )的に一定の秩序をもって( 2 )するものである。
運動リズムは「運動の( 3 )な骨組み」である。目的とする運動ができるようになるのは、個々の( 4 )が
全体として( 5 )のある運動として行われるようになることで、その運動特有の( 6 )が体得できた状態のことをいう。
左右の( 7 )が連続するターンは、リズムそのものの運動といえる。( 8 )なターンは( 9 )だけでなく( 10 )の
少ない効率のよい動きでもある。
11.次の文章は、自発的な学習を進める上に必要な本人の「やる気」を喚起する条件について
述べたものである。文中の空欄に適切な語句を入れて完成させなさい。
1.強い( 1 )意識をもつ。
2.学習の( 2 )を認識する。
3.個人の技能レベルに応じて、( 3 )による喜びが体得できる学習内容である。
4.仲間と( 4 )して活動できる。また、指導者の適切な助言が得られる。
5.学習活動による( 5 )が実感でき、学習活動の結果が自己評価できる。
12.次の文章は、技能水準別指導法の原則の一つについて述べたものである。文中の空欄に
適切な語句を入れて完成しなさい。
実際の指導では、まず、「なにを、どんな( 1 )で行なうか」を考えなければならない。
スキー技術の練習は、( 2 )練習と( 3 )練習の二つのやり方がある。指導の道筋においては、
次にあげる問題について考えなければならない。
@ ( 2 )と( 3 )の( 4 )をどうするか。
A ( 3 )をどのような( 5 )で練習するか。
初心者指導の一般的な例としては、@については「( 6 )」−「( 7 )」−「全習」という方法がある。
Aについては、( 8 )技術から( 9 )技術へと進め、それを絶えず( 10 )して行なう。
13.次の文章は、「スキー傷害はなぜ起こるか」について述べたものである。文中の空欄に
適切な語句を入れて完成しなさい。
1.スキーヤー自身にかかわる要因として
@( ア )技能 A受傷時の( イ ) B( ウ )と時間( エ ) C転倒・( オ )
2.用具や服装にかかわる要因には
@スキー、( カ )、バインディングの( キ )
A( ク )への配慮
3.環境にかかわる要因には
@ピステの( ケ ) A斜面の( コ ) B天候
14.SAJの安全のための10則を5つあげなさい。
15.次の文章は、「国内スキー等安全基準」について述べたものである。文中の空欄に
適切な語句を入れて完成しなさい。
(危険の回避)
・スキーヤーは、自分の体調や( 1 ),地形や気象の状態、状況に合わせてコースや( 2 )を選びます。
・管理が行なわれていない場所では自らの( 3 )と( 4 )で危険を避けるようにします。
(独占行為)
・スキー場で、コースや施設を独占して使用するときは、( 5 )の許可を要します。
(禁止行為)
・(1)閉鎖されたコースや立ち入り禁止の区域に進入すること。
(2)人はもちろん、人工や( 6 )に接近して滑走すること。
(3)アルコールや薬物の影響その他の事情により( 7 )状態でスキー場へ入ること。
(4)他の人や自分の安全をおびやかすこと。
16.スキー事故発生のメカニズムは、人的要因と環境要因とに分けることができます。
環境要因の中にも,斜面の状態や天候などの自然環境と,人的環境が考えられますが、
人的環境とは何か。
17.スキー(板)の特性を左右する要素として、サイドキャンバー(サイドカーブ)とフレックスおよび
トーションがあげられます。それらについて具体的に説明しなさい。
18.アルペン競技におけるジュリーメンバーをあげなさい。
19.レクリエーション活動としてスキーを楽しむ一般スキーヤーのフィットネスの目的を
3つあげなさい。
20.SAJ登録規程に、「(会員の種類)第2条 本連盟の会員の種類は、次の各号に掲げる
3種類とする」 とあります。その3種類の会員の種類をあげ、簡潔に説明しなさい。