1.スキーの指導場面に関する記述である。( )の中に適する用語を下のア〜シから選び文章を
完成せよ。ただし、同じ用語を2度以上使用してもよい。
プルークの指導で、平行なスキーポジションからスキーをハの字形に開き出す場合、両足は(1)を
中心として身体の中心から遠ざかる運動をする。これを脚の(2)という。また同時に両脚は(3)する。
プルークから直滑降へと移行する場合には、脚は(4)転と(5)旋の運動を生じる。
スキッディング要素によるパラレルターンの指導においてひねり動作をさせる場合には、(1)を支点に
して大腿と足部を一体にして回すイメージで指導する。この時、ターン外側の脚は(6)旋してターン
内側の脚は(7)旋する。スキッディングターンを洗練させるために外スキーのずれを少なくするためには
外側の足の(8)を利用する。小回りの指導においてターン仕上げ・はずみを活用するには
舵取り期の最終部分でターン外側の足の(9)反とターン内側の足の(10)反を活用させると効果的である。
ア.内転 イ.内旋 ウ.外転 エ.内反 オ.股関節 カ.外旋 キ.外反 ク.内 コ.膝関節 サ.屈曲 シ.外 |
2.基礎スキー指導員規程について記せ。
(1) (資格)第2条
(2) (義務)第4条
@
A
(3) (資格の停止)第5条
@
A
3.スキーの運動(技術)の特性を3つあげよ。
(1)
(2)
(3)
4.スキー運動中の骨格筋の収縮様式と筋力トレーニングに関する記述である。( )の中に適する
用語を下のア〜サから選び文章を完成せよ。ただし同じ用語を2度以上使用してもよい。
準備運動でストレッチングを行う場合、身体各部の筋をゆっくりと(1)することが大切である。
片脚の膝関節を屈曲させ踵を臀部につけるようなストレッチングを行う場合、大腿四頭筋は(2)し
大腿二頭筋は(3)する。ストレッチングターンのように股関節と膝関節の屈曲と伸展を繰り返す場合には
筋の収縮形態は(4)が主となる。また、スキーを担いで斜面を下る時、大腿四頭筋の収縮形態は(5)となる。
反対にスキーを担いで斜面を登る時には大腿四頭筋の収縮形態は(6)となる。
カービングターンのように関節の屈曲,伸展をあまり活用せず足底にかかる圧力に抗して筋力を発揮する
場合には、筋の収縮形態は(7)が主となる。
シーズンオフにマシンなどを用いて油圧を利用し筋力トレーニングを行う時、各関節において一定の速度で
最大限に力を発揮する場合には筋の収縮形態は(8)となる。
スキーでよく使われる筋肉は(9)のような(10)と腰部.下肢の筋肉であることから、これらの部位の
筋力トレーニングが必要である。
ア.脊柱起立筋 イ.等張性収縮 ウ.伸張 エ.短縮性収縮 オ.等速性収縮 カ.短縮 キ.抗重力筋 ク.伸張性収縮 ケ.等尺性収縮 コ.協同筋 サ.前頸骨筋 |
5.雪上で事故が発生した時のスノースポーツ指導者の対応について記述せよ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
6.次の語句について説明せよ。
(1)フィードバック
(2)フィードフォワード
7.身体運動の調節機構とスキー運動の動きつくりの基本的概念に関する記述である。( )の中に適す
る用語を下のア〜タから選び文章を完成せよ。ただし、同じ用語を2度以上使用してもよい。
身体運動の発現や制御で特に関連ある感覚は(1)と運動感覚である。運動感覚は、骨格筋に存在する(2)腱に存在する腱紡錘,
関節や皮膚の固有受容器,内耳の(3)などの受容器に入力される情報から生じる。
(2)は、筋の(4)を検出する。運動が意志によって行われるものは随意運動である。随意運動であるスキー運動も初期段階では
大脳皮質運動野から(5)を経由して運動指令が筋肉へ伝達される。しかし、練習を重ねることにより神経一筋の協調が向上すると
同時に(6)を経由して運動指令が伝達されるようになる。これを学習による随意運動の自動化という。
スキーの動きを中心とした運動は、スキーの上下軸,前後軸および左右軸の3種類の回転運動に分類される。
上下軸の回転は(7)角に関連しさらに(8)要素に関連する。前後軸の回転は(9)角に関連しさらに(10)要素に関連する。
また、左右軸は前後の荷重移動に関連する。
ア.スキッディング イ.前庭半規管 ウ.錐体外路 エ.視覚 オ.伸張 カ.角付け キ.迎え ク.聴覚 ケ.カービング コ.短縮 サ.筋紡錘 シ.錐体路 セ.スキッディング+カービング ソ.運動神経 タ.沈み込み |
8.次の『図1スキー技術の仕組み』の( )の中を適当な語句で埋めよ。
図1スキー技術の仕組み
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
運動課題 ターンに働く外力 技術要素 (@ ) 技術の要点 ターン運動
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
(A )
推進力 ↓
| (C ) 方 向 (F )
スピード
| (H )
回転弧の ス キ ー 調節 角付け (E ) リズム
コントロール | (I )
制御力 ↑
| (D ) 時 間 (G )
(B )
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
9.指導員として多くの人たちをスキースポーツに導くための方策について思うところを記せ。
10.次の設問の内容に合致するものに丸印(○)をつけよ。
(1)スキーをはじめとする運動の学習は、そのねらいによって二つに大別される。次の中からその二つに含まないものを選べ。
ア.目的的学習 イ.応用的学習 ウ.手段的学習
(2)スキー学習において、学ぶ人の意欲が高まる条件について書かれた次の各文のうち誤っているものを選べ。
ア.目的意識を持つこと
イ.能力レベルに応じて成功による喜びが体得できる学習内容が考えられること
ウ.指導者が、細かく指示してやること
エ.仲間と協力して活動できること
(3)思春期(12〜14歳)に対するスキー指導において、留意すべき点について間違っているものを選べ。
ア.対象に応じた学習方法を考え、落ちこぼれを作らないよう根気よく指導する。
イ.確実なスピードコントロールと疲労の少ない技術の獲得をめざす。
ウ.束縛や強制的制限は、極力少なくする。
(4)スキーの技能が質的に向上する(深まる)ことは、具体的にどのような部分に現れるか?
次のうち間違っているものを選べ。
ア.フォームの華麗さ イ.運動のリズム ウ.力のコントロール
(5)スキー指導者に求められる能力について書かれた以下の文のうち誤っているものを選べ。
ア.学習の場を設定する能力
イ.学習者をリードする能力
ウ.学習者の間違いを素早く発見し注意する能力
エ.学習者を適切に評価する能力
(6)スキーを学ぶ人に目標を立てさせる際に留意すべき点について次の文のうち間違っているものを選べ。
ア.目標が高すぎると不安で意欲が弱くなるので難しすぎない目標を持たせる。
イ.学習によって能力は向上するものだから目標は高く設定すべきである。
ウ.容易に達成できる目標は、挑戦する気持ちが薄れるため目標は易しすぎてはいけない。
(7)全習法と分習法について述べた次の文章のうち誤っているものを選べ。
ア.運動学習が運動課題を全体的にとらえ把握するところから始まるため全習法を中心に指導するのが好ましい。
イ.個々の技術要素のマスターがなければ全体のターン運動は完成しないため、まず分習法でトレーニングするのが好ましい。
ウ.課題を分解して練習する分習法では、運動の本質が失われ興味や意欲を減退させるおそれがある。
(8)主体的なスキー学習のねらいとして次のうちで間違っているものを選べ。
ア.指導者による適切な指導にしたがしたがって努力する。
イ.学習者自らが工夫して努力する。
ウ.仲間が教え合い、協力してお互いを高めていく。
エ.個々の学習課題、核になる共通課題を解決しながら技を磨く。